インフラ引込工事の予算
通常、道路下には下水道本管、水道本管、ガス本管などの都市インフラ設備が埋設されています。そのため、宅地化をする際には、それらのインフラ設備を支管により宅地内に引き込みます。
津の家の敷地は市街地調整区域内にあり、元々は畑の用途で使用されていました。そのため下水道本管とガス本管は未整備で浄化槽、プロパンガスの利用をしなければなりません。水道本管も宅地内には引き込まれていないので引き込み工事が必要になります。
水道の引き込み費用は本管の径、引き込み距離、道路の復旧幅、交通量などによって変わります。引き込み工事は役所の決めた指定工事店の言い値で決まり、金額のコントロールは難しいです。40~100万の予算を見込む必要があります。津の家では水道本管引き込み工事として、520,000円、浄化槽設置工事として440,000円かかっています。そのため、インフラ設備としては520,000円+440,000円=960,000×1.05=1,008,000円(税込み)のコストアップとなっています。ガス設備は給湯やコンロをオール電化にて対応しています。別途、給水加入金(負担金)が170,100円かかっています。
また、引き込みされている宅地でも、建物の階数、規模、水栓数によって、ワンランク上の配管径が要求されることも多いです。水圧は地方によってまちまちなので、ヒアリングして決めていきます。戸建て2階建て住宅は20mmが一つの目安になります。13mmの場合はまず敷設替えが必要です。
また、3階建ての場合は25mmが要求されることがあることや、水圧の計算を要求されることがあります。山の上など圧が極端に低いエリアに建てる場合は受水槽の設置を要求されることもあります。二世帯住宅など水栓数が多い場合は特に注意して水道局にヒアリングしておく必要があります。