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建築を通じて子供たちが学ぶ「建築と子供たち」というワークショップを吹田市の小学校にて行いました。約30名の小・中学生が参加してくれ、みんなで「都市のスキマ」を活かしたまちづくりを、今回は2日間に渡って行いました。

「建築と子供たち」とは、建築や都市を題材として色々な科目を横断的に学びながら創造力を育てる総合的学習の方法です。建築という分野には様々な分野の方々と関わって、大勢で議論しながら物事を考え、決定していくというプロセスがあります。それを子供たちの教育として、現在のカリキュラムではなかなか行われにくいことが学べるのではないかと考えています。

• 1日目は小学校近くの「まち」をフィールドワークし、どんな「都市のスキマ」があるかを実際に歩いて見ていきました。「スキマ」とは建物と建物の間などで、機能的には何もないただのスペースです。そこに、どんな空間や行為を読み取ることができるでしょうか。

• 2日目は小学校にて、前日にフィールドワークした「まち」の1/30模型に「都市のスキマ」を活かしたまちづくりを模型にて作成していきました。

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最初は考え込む子供たちも、徐々にいろいろなアイデアが浮かんできて、どんどんカタチになっていきます。自分の意図を「カタチ」にするという、とても難しい内容でしたが、終わってみればたくさんのアイデアで溢れていました。

最後に小学5年生の男の子にインタビューを受けました。「どうして建築家になったの?」「難しいことは?」「楽しいことは?」などのシンプルな質問に思わずドキッとしてしましました。「もちろん、夢はオデュッセウス。知識と経験を武器に世を渡り歩く建築家。建築はモノをつくることの楽しさ、地域社会や人々との関わりを再構築できる可能性がある。それに懸けていきたい。」と伝えました。