金箔和室吹田の家_吹抜のプールサイドハウスの和室のデザインの最終検討をしています。2階にある和室は北側高度斜線の影響で、3寸ほどの勾配天井となります。勾配天井の和室はあまり例がなく、どうしても和室っぽくなくなってしまう印象があります。もちろん伝統的な和室、というものではなく、和モダンと言われる新しい和室とする予定ですが、居心地はいわゆる伝統的な和室、を踏襲したいと考えています^^

今回のテーマは、勾配天井をうまく利用しながらも、伝統的な和室の居心地の良さのある空間です。そのためにはスケール感や素材の検討を繰り返しています。

壁天井の全面に柔らかく光を吸収する月桃紙の貼られたヌメ〜っとした空間に、地窓と高窓から光を呼び込みます。光と影のコントラストをつくりながら小さな床の間にはスチール製の違い棚と色と木目の美しい栗の床板。そして床の壁には金箔を貼ることに。ぼんやりとした空間の、素朴で居心地の良い落ち着いた和室を目指します。